ベスト8の攻防〜テレビ中継激希望〜


ジャッジはじめスタッフの方々が忙しそうに机、椅子を片付けていく。

アナウンス:「この後、ベスト8による決勝トーナメントに先立ってセレモニーを行います。」

ベスト8が決まったところで、セレモニーを行う、とのこと。
「五味選手が来ると公式HPに載っていたから、ここで来るのか…」と思うK。

机や椅子の片付け、プレススペースの確保、観覧者の整理などに少し手間取ったものの、セレモニー開始。

PRIDE 武士道のテーマにのって、木谷会長、ゲームデザイナー中村聡さん、平野綾さんが登場。

会長、挨拶。(無難。)

中村さん、挨拶。(さすがに無難。)

平野さん、挨拶。(突然振られたっぽくて、ちょっと焦ってた感あり。若いのに大変やね。)

そして…いつもの入場テーマ曲 MAD CAPSULE MARKETS「SCARY」にのって五味隆典選手登場。(ちゃんと用意していたスタッフの方、エライ!)

会場の雰囲気から、五味選手がかなりD-0プレイヤーに認知され、しかも相当な人気があることが判明。(さすがに格闘技ファンという感じではないがw)
カードゲームからかけ離れている印象の格闘技、しかもまだ成長中の選手をイメージキャラクターに据えるという冒険は、昨年末に五味選手がPRIDEライト級GPを獲得したこともあり、成功だったと考えてよいのだろう。

五味選手から、激励の挨拶、そして、ベスト8の面々の紹介。

ベスト8の各プレイヤーが壇上に上り、五味選手と握手して並ぶ。

プレスの方々も加わって、写真撮影。

正直、こういった目立つ場面でアドリブが効くかどうかがプロプレイヤーとしての味だったりすると思うのだが、一番度胸が据わっていたのはTAKUYAさん。
プレスの方が、「目線くださーい」と言えば、めんどくさそうにしながらも反応。
「皆さん、ファイティングポーズで」というオーダーにも、真っ先に対応。
今後のプロ上位者の方にはこのあたりの度胸、対応も期待したいなぁと思ったり。


セレモニーも終わり、ついに決勝トーナメントが開始。
決勝トーナメントは60分3本勝負(2本先取)。

組合せは、スイスドロー時の成績順に
1位(黒緑)vs8位(黒緑)
4位(黒緑)vs5位(白緑)

2位(青緑)vs7位(黒緑:トミタ)
3位(青緑:TAKUYA))vs6位(黒緑)
となっていた模様。

従って、ゼロ部対決が実現するとすれば、3位と7位なので準決勝…。

ここで、いけっち店長が、ぼそっとつぶやいて行く。
いけっち店長:「こっち(2位)がカードキングダム倉敷児島の店員で、あっち(6位)がウチ(カードキングダム練馬春日)の常連なんですわ」

…!!

図らずも、2試合ともゼロ部vsカードキングダムの構図。
4位と5位の対決もMtG勢同士の対戦となっていた模様で、なかなか面白い組合せになった。

Kは色相性的に、一番勝ち抜ける可能性が高そうな、TAKUYAさんの試合を観戦。

ベスト8 1本目

TAKUYAさんの青緑歌劇場タイプデッキは、とりあえず歌劇場を引かないとかなり厳しい。
しかし、序盤で早くも手札に歌劇場を引くTAKUYAさん。
K:「これは楽勝ムードかな」
タカハシ:「いや…そうでもないかも」

タカハシさんの予想通り、序盤は押し込むものの、だんだん押し返される…。

しかし、TAKUYAさん、序盤のアドバンテージを使って確実に勝利を収める。

ベスト8 2本目

TAKUYAさんの手札は、1本目と同じような展開。
1本目と同じく楽勝か?と思ったところで、相手のクレーター・メーカーが連発で飛んでくる。
歌劇場を出して、何とかこう着状態に持ち込もうとするも、相手のカオスビースト・ゲンブ、象砲手バルカンが進軍してくる。
ここで2スマッシュ。TAKUYAさんは序盤で象砲手バルカンを手札から出しているため、合計3スマッシュ…。
4エネルギー程度を残し、相手ターンへ。
ここで、相手は恐れず、2体を敵陣エリアへ前進。
フォッグとか、アイシクルとか怖い選択肢があったと思うんだけど、若いって素晴らしいですねw
これであっさり7スマッシュ。
1−1。

ベスト8 3本目

今度はなかなか歌劇場が来ない。
中盤戦で歌劇場を引き、そのラインからユニットを展開。

今度は、相手が慎重に攻めてくる。
もしかしたら手札が厳しかったのかもしれない。

相手もプランが噛み合えば勝ち、という場面まで作るも引けず、TAKUYAさんの勝利。


一方、トミタさんの卓は、TAKUYAさんの卓よりも一足早く終了。

K:「トミタさん、どうでした?」
の〜り:「負けちゃったみたいですね。色相性悪いですし。」
K:「てことは、ゼロ部vsカードキングダムは1勝1敗で準決勝に委ねられましたね。。。青緑同士ですし。」


ベスト8の対戦は、スイスドローの成績で1位の方、5位の方、2位の方、TAKUYA(3位)が勝ち抜け。

ターパン「割と順位どおり順当ですね。順位が入れ替わったのってMtG勢の卓だけですし」
K:「そうですね…白緑が残ってくると青緑としては厳しいので、1位の黒緑の人に頑張ってもらえるとTAKUYAさん優勝の可能性もありそうですけど」

準決勝(TAKUYA卓) 1本目

相手の花冠のフェアリーを使ったエネルギー加速が順調に決まる。
それに加えて、クレーター・メーカーも飛んでくる。
エネルギー差ががっつりと。
TAKUYAさんは、なかなか歌劇場を引けず、苦しむ。

だいぶ抵抗するも、序盤のスマッシュポイント差が埋めきれず敗北。
0−1。

観客のどなたか:「あの岡山の人、同型対策してきてるらしいよ」


準決勝(TAKUYA卓) 2本目

クレーター・メーカーはほとんど登場せず。
しかし、お互いある程度やりたいことができつつ、序盤は進む。

TAKUYAさん、相手ゲンブの前にプランからシーホースルドルフを配置。
しかしTAKUYAさんのエネルギーが無いのを見越してゲンブが前進してシーホースルドルフを破壊する。
しかし、スマッシュが入った次のターン、TAKUYAさんの手札にはムーンイーターが。
ゲンブをムーンイーターで破壊。
その後、相手のエネルギーが足りないとみるや、一気に敵軍エリアまでムーンイーターを前進させて、TAKUYAさんが1本返す。


準決勝(TAKUYA卓) 3本目

序盤、TAKUYAさんは向かって左ラインに歌劇場を配置。
楽勝ムードかと思いきや、中盤以降、相手のティラノギア、ゲンブ、ムーンイーター等の大型ユニットが次々登場。
一気に形勢が怪しくなる。

ティラノギア、ゲンブ、ムーンイーターと敵陣に並んだ状態で、TAKUYAさんのユニットはムーンイーターの前の中央エリアにバルカン1体。
もちろん、余裕で踏み潰しに来る。
TAKUYA:「移動にスタック。パラドクス・ストームでゲンブと入れ替えます。」
会場:「おお!」
相手の方:「スタック。バルカンにケイオスハンド。」
会場:「おおお!」

雰囲気的にはTAKUYAさんが圧倒的に不利。
しかし、慌てず、ティラノギアの前にアイシクル配置。

お互い優先権を放棄し、スマッシュフェイズ。TAKUYAさんにアドバンテージを与えない程度にゲンブの1点のみスマッシュを入れる。
これでスマッシュは4点ずつ。

TAKUYAさんのターン。このターンで決着をつけないと、TAKUYAさんの勝ちはない。

TAKUYAさんのドロー。
「カオスビースト・スキュラ」

ここで、観戦していたゼロ部のメンバー全員、「勝った!!」と思いました。
相手の手札は0。
TAKUYAさんのエネルギーは12。
アイシクルが前へ進みティラノギアを山札に戻す(2エネ)、敵軍エリアにカオスビースト・スキュラをプレイ(3エネ)、残り7エネで、プランから中央エリアへユニットを配置、で、勝ちのはず。

しかし、ここでTAKUYAさんは少し悩んだ結果、カオスビースト・スキュラをエネルギーに。
後で分かったことだが、この瞬間、TAKUYAさんの頭の中では2スマユニットを敵軍エリア配置で勝ち。という考えを重視してしまったため、その可能性を上げるためにエネルギーに配置してしまったとのことw

まず、アイシクルが前進。アイシクルは墓地に、ティラノギアは山札に。(残り11エネ))

プラン作成。(残り10エネ)
歌劇場。

プラン更新。(残り9エネ)
ファルコン・ケン

ユニットを配置せず、なぜかプラン更新w(残り8エネ)
誕生の宴(?記憶が曖昧…)

当然、プラン更新。(残り7エネ)
ハイタイドセイコー
ここで敵軍エリアにユニット配置。

プラン作成。(残り4エネ)
(何か忘れたが、空振り。)

プラン更新。(残り3エネ。)
カオスビースト・スキュラ!!!!!
観客:「おおおおおお!!!!」
中央エリアに配置。


終了。

この1本の終盤は本当に凄まじい展開でした。
同型対決という意味からも、かなり見ごたえがありました。
最後で、TAKUYAさんがプレイングミスとも言える手順の間違いをしてしまいましたが、
却って盛り上がったので良かったかな、とw
この1本は是非是非、「D-0グランプリへの道」でも紹介して頂きたいと切に願います。


次回、決勝戦そして…
更新がまた遅くなりそうですが、まったりとお待ちくださいorz